代表挨拶
代表取締役
矢吹 和人
「橅豚」を指名してくださる方は裏切れない
私たちのブランド「橅豚」の名前の由来は、牧場内に立つ一本の橅の古木です。
半世紀ほど前、この地が県の畜産団地として切り拓かれた時点で樹齢400年と言われていました。この地を受け継いだ私たちは「この樹は、うちのシンボルとして遺していこう」と決心し、ブランド名にも使わせてもらいました。
橅の木はきれいな水があるところでしか生育できません。実際この地は湧水が豊富で、その豊かな湧水と自然環境の中で、独自の育成方法によって衛生的に飼育されているのが「橅豚」というわけです。
独自の育成方法・衛生的な飼育環境を確立するまでには様々な苦労がありました。
しかし、苦労・工夫した分、思わぬメリットもあったというのが今の実感です。例えば、元は牛の放牧地であった斜面を造成するのは難しく、豚舎を階段状にレイアウトせざるを得ませんでしたが、このレイアウトで豚舎の換気は良くなり、繁殖エリア/肥育エリアを設備・人員ともに完全分離する衛生的な2サイト制の実現も容易になりました。
また、飼育環境の安定とコスト減を狙った空調の集中管理システムや、飼料効率の向上を狙って導入したリキッドフィーディングシステムは、ここ数年の猛暑対応にも有効で品質保持に貢献しました。
こうした設備的な工夫とそれを活かす各従業員のスキル向上によって、今では私たちは四季を通して安定したクオリティ・量の「橅豚」を提供できるようになっています。
つい最近、取引を始めたスーパーの社長様は、東京のとんかつ屋で偶然「橅豚」を味わい、その美味しさに魅かれてあらゆる伝手をたどり、私たち常陸牧場を探し当ててくださいました。昔からの出荷先である東京市場では「橅豚」を狙って仕入れに来る仲買さんもいます。
ずっと育ててきた「橅豚」の知名度が上がってきた、「橅豚」が欲しいという方がたくさんいることは本当にうれしいことです。同時に、待ってくださる方に安定したクオリティ・量を提供しなければという使命感、そして指名して使ってくださる方を裏切れないという緊張感も感じています。
今一番大事にしたいのは、この「うれしさ」「使命感」「緊張感」です。私たちは今後もこの3つを胸に「橅豚」を育てていきたいと考えています。
2026年1月20日
有限会社常陸牧場
代表取締役 矢吹 和人